もし、パートナーの浮気が発覚して、離婚や別居を選択しないのならとにかく「再構築」いわば、やり直しという選択をすることになります。
しかし、この「再構築」と一言いってもこれがなかなか簡単なことではありません。パートナーがどれだけ反省の色を見せてくれたとしても許せず、相手を責め続けてしまったり、許せない自分のやりきれない心にイライラをしたり。中には、パートナーと浮気相手の性行為の瞬間の場面を動画で見てしまった方などは嫌悪感やいらだちで精神的苦痛からうつ病を患う方もいらっしゃいます。決して数日では心の解決ができず2年から長い方でも10年かかるという人もいます。
今回は、そんな夫婦の心の絆を取り戻す「再構築・やり直し」について紹介します。


再構築の辛さとは


パートナーの不倫を知った方なら再構築の辛さは痛いほどわかるとおもいます。
まずは、パートナーを信じられなくなるということ。
昨日まで笑顔で一緒にごはんを食べたり、いってらっしゃいのキスをしていたパートナーが嘘を平然とついていたと知ればすべてが信じられなくなります。寝ても覚めても現実という辛い日々が明けることのない闇の中にいるようで、どこにいてもひとりで居ても居場所が無く、もう立ち上がることも起き上がることも嫌だという人もいます。


不倫をする人は再構築中であっても耳を疑うほど平気でひどい言葉を投げつけてこれるものです。
いくらあなたが、壊れた家族を取り戻そうと家族の生活のために元気に振る舞って汗水流して働いたとしても、平気な顔で体型や外見のことで文句を言われたり、「不倫相手のことが好きだった」ということを言い出しかねません。また、一時は反省の色を見せていたパートナーもいつまでもあなたが過去を引きずると途端に逆ギレをしたり、心が離れていって再度不倫に及ぶ可能性もあります。わがままで、極めて自己中心的。どこまで非情な性格のパートナーとなぜやり直したいのか、あなた自身が何度も考えさせられる場面に恐らく出会うかもしれません。
そのため子どものため、家族のため、さまざまな理由から決意した再構築中であったとしても、何度も諦めたい、泣きたい、辞めたいと逃げ出したい思いに駆られる人もいます。

人によってその辛さはさまざま。
こんなに辛いパートナーとの関係性をやり直すには、心の中に信念や理由が必要です。

再構築をするのに必要な5つの考え方

10年かかっても「再構築ができた」、「続けてよかった」と思う人もいます。
これから経験される方のために再構築をするにあたっての考え方について少し触れようとおもいます。

再構築は元のかたちに戻すことでは“ない”


再構築とはそもそもどういうことをいうのでしょうか。

まずはじめにお話しなければならないのは、再構築をする際に出会った頃の姿に戻ってほしいということでも、理想的な姿に変えようと始めると無理が生じます。
子育てをしている方ならわかるかもしれませんが、子どもは親の思うようにはならないと思うことも多いでしょう。パートナーは年齢は大人ですが付き合い方はこれと同じと構えるのが良いでしょう。結婚は人間の成長過程に一緒につきあっていくこと。対等な大人とつきあっている考え方から逸して見ることが必要です。

もういい歳をしたオトナがやること?と、傷ついたり、辛い思いもたくさんされるかもしれませんが、愛人がそんな姿を見たら絶対耐えられるわけがありません。それをつきあって過ごすかどうかは、選択できることをとどめておきましょう。

人は生きている限りさまざまな人間同士の因縁が重なり合うもの。そうした因縁の重なりを果敢に自分のなかに知識や経験として吸収していこうというタイプの人に浮気に至るケースが多いように見られます。
こういう方は、人当たりもよく、勉強熱心で仕事もできる方が多いです。しかし、一番の弱点は浮気への発展を食い止めるだけの技量が無いということ。逆にいうと、自己反省や後悔が生まれるような「学習」を自分でできるようになれば、浮気をせずに済むようになります。

つまり、そんな人間の汚い感情も見てしまったことを、まずは理想の形になるように受け止めるのではなく、あなた自身もパートナーの本当の姿はこんなもんなんだと、見てやることです。


同じようにたとえ今、ひどい言葉をパートナーに投げつけられたとしても絶対に一言一句、あなたが真に受けてはいけません。今パートナーが発している言葉は、まだ単に動物がキャンキャン鳴いたりしている遠吠えや音に過ぎません。そんなことよりも、あなた自身が美味しいものを食べて、よく睡眠をとって、適度に友だちに愚痴を聞いてもらって笑ったりしてストレスを解消することに時間を使ってください。

 

パートナーは自分の過ちを消しゴムでけしたがるもの


不倫をされた方は傷を負うものですが、不倫をした方は、過去の過ちを消したがるものです。
後悔をさせることはできるでしょうが、反省をさせることは、簡単なことではありません。ただ、それもあなたがこれ以上特に損することではないと考えましょう。不倫をされたことで得も言われぬ恐怖のような感情を抱くかもしれませんが、これから時間をかけてあなたの出した一歩がきちんとした結果を生んでいきますので安心してください。


よく、「わたしにひどいことをしたのを謝って」と言う人もいますが、出来もしない人間にいくら求めても無理です。今はそれにパートナーが気づくのはできないんです。長い年月をかけて、別の形でようやくあなたの存在に感謝するでしょう。その感謝に気付けない間はいくら謝っても上辺だけです。浮気した直後よりも、十年、二十年経って二人がまた心を通わせられるころにようやく相手の方からどんなに困難な時もそばにいてくれたあなたに感謝するでしょう。

そうなってしまえば、「あなたってば、すぐ会社の女の子に心を寄せちゃうんだから。心配よ。」と笑いのネタにできるようになります。そうした時には強い心の絆で大切にお互いができるはずです。それまでは、まだ、パートナーが自分の過ちを消しゴムで無理に消そうとしていてもあなたは忘れさせないようにそれを鉛筆でなぞったりして掘り起こさないことです。責めたり、追い詰めたりしたい気持ちでいっぱいになりますが逆効果になるのでグッとこらえてただ、パートナーと話すときは聞くに徹しましょう。
どんなに消しゴムで消したって自分でした過ちは本人たちは実は忘れていません。それをもっと後悔したり、いけないことだったと消化できるまでに時間がかかるということを覚えておきましょう。

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パートナーが戻ってきたなら愛人の存在の影を追うことはない

愛人は自分より素敵だったとか、頭が良かったとか、愛人と別れた後に愛人の影を引きずる必要はありません。
結局、パートナーはあなたを選んだのです。あなた以上に、愛のある人はいません。あなたしか自分の居場所が無いと思ったから選択したことを認めてみましょう。
愛人が案外近くに住んでいるのなら、引っ越ししてみてもいいですし、同じ職場なら転職してみてもいい。そんな話しをパートナーにしてみてもいいかもしれません。人生は一回なんです。そんな嫌な思いを抱えながら現状に我慢する必要はありません。


どうしてもパートナーを信じられないときは..

相手のことを「信じてみよう」「いやでも、信じられない」そう考えてしまうと、あれこれ収集つかなくわからなくなるので、一旦信じるかどうかという考えから頭をそらしてみましょう。
そして、全く違うあなたのための時間に使うんです。趣味を始めてみるのもいいかもしれません。また、豪勢な旅を楽しむのでもいいでしょう。
これは、今回の不倫に関してだけでなく何事においてもどんな悩みにおいてもそうですが、わからないことは一旦棚の上にでも置いておくことがいいんです。答えを出そうとしてるときに限って答えは見つからないものだからです。
「もう、いいや。面倒くさい」そんなふうに投げやりにしてもいいんです。
大切な人生の中で、答えがどうしても見つからないときは、もっと自分にプラスに働くように動くことのほうがよほど大切です。
もし、趣味なんて見つからないし自分のためにどう生きたらいいかもわからないという場合は、人のために生きて喜びを見つけてみることです。子どもとの時間にあててみたり、大切な仲間と過ごしてみるのもいいでしょう。時間を費やしてみることが、自分のことよりも億劫にならなくなると思います。また、だんだんと今まで忙しくて遠のいていた本を読んでみたり、習い事を始めてみたりできるようになるでしょう。
今は、これまでの生活を変えるチャンスだと思って、自分のための時間に費やしてみましょう。


どうしても辛いのなら離婚しても構わない

再構築しないとならない理由もあるとは思いますが、離婚をする選択だってあなたにはあります。

有責配偶者となってしまうと裁判にかけたような場合においては離婚を請求することができなくなりますので、決して「あの人も浮気したんだから自分もいいでしょう」と安易に浮気に走らないこと。また、家出をしたまま帰ってこないことも有責配偶者となり得ることもあるので注意してください。

再婚を視野に入れると先のことですので思うようにならなくなりますので、安易に決めないことをおすすめします。特に女性の場合、離婚後100日は再婚できません。子どもの父親が誰かと明確にさせるために法律で決められています。
離婚したらひとりになる、もしくは子どもと暮らすことから生活をよくよく考えてみることが必要です。家族とよく話し合い離婚を選択することも悪いことではありません。

離婚をしたとしても、よほど縁のある人ならばパートナーとまた再婚したということもありえます。
なんにしても注意することは必要であっても「こうでなければいけない」などと気負いすぎて体調を崩してしまった。家族を放置するほど何も手がつかなくなってしまった..などとなってはなんの意味もありません。人生は一度きりです。同じ毎日をどう過ごしていくかを変えれるのはあなた次第です。


より良い再構築を成功するための方法

パートナーとよりよい再構築を視野にいれているのであれば、ひとりで悩むよりも誰かの手を借りるというのもひとつの手でしょう。
たとえば両親に相談できるのであれば、子育てをはじめ一番のあなたの味方になってくれるでしょう。
また、ライフメンターや離婚カウンセラーなどの専門的なカウンセラーの力を借りて立ち直ったり、今後の解決策を見つけた人もたくさんいます。今、あなたがどうしたいかを優先的に考えて、適確なアドバイスをしてくれることもありますし、心の悩みに向き合ってくれるだけでなく必要に応じて手助けをしてくれることもあります。

浮気問題を解決するには以下の順序で進めていくのが良いでしょう。

  • 1.誰もいいわけのできない真実の証拠を撮る ←探偵の仕事
  • 2.証拠を受けて、今後どうしていくべきかを相談する ←離婚カウンセラー・ライフメンター
  • 3.今後の法的処置や手続きについて相談する ←弁護士

それぞれに専門家がいるわけですが、浮気調査だけも料金はかかります。自分のカウンセリングにお金までかけたくないという方のために、離婚カウンセラーが配属した探偵事務所というのもありますし、多くの調査会社は頼めば提携した弁護士を紹介しています。
また、やみくもに調査会社を決めるよりも、カウンセラーや弁護士も、探偵社とのタイプは関係性ができていないと成り立ちませんので、カウンセラーの雰囲気があなたに合った場所から探偵社を選ぶのもカラーが見えて良いでしょう。

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再構築の成功例

夫婦が再構築できたリアルな声を紹介します。

2年半かかりました。

自分に一生懸命言い聞かせた2年半だったと思います。再構築を決めてからが本当に試練でした。
夫は愛人と一緒になりたいから離婚を求めて来ましたし、わたしのことをバカにしたみたいに言いたい放題でした。
何をしても涙は止まらない日々だったし、子どもたちがパパを大好きだから、って言い聞かせて選んだ再構築に自分自身、「これでいいのかな」って何度も思いました。
でも、何も言わずに我慢し続けて今は本当に良かったんだって思っています。2年半くらいしてから夫は、家庭に目を向けはじめて、いまそれからまた4年たちましたがとても私のことも大切にしてくれます。再構築は簡単に人に進められないくらい辛い日々でしたが、それでも今この選択をしてよかったと思えるのは、再構築をしてから夫のことが私自身もより見えるようになったことかもしれません。小さなわがままも許せるようになって、なにか今は、固定観念みたいなものが取っ払えたような気がします。
再構築をするなら、長期的にゆっくり構えてくださいって言いたいです。

千葉県 / タマルさん (女性 / 43歳)



いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、やり直しや再構築という言葉は、元に戻すわけではなく、二人の新しいスタートです。二人が婚姻をはじめたときよりも、より相手を知るきっかけとなります。不倫の真実は目を伏せたくなりますが真実でないと、問題の解決へはたどりつけません。つらい試練のような日々ですが、ここがあなた自身を変え、さらには夫を変えるいわば夫婦の絆を固めるための通るべき高い山です。再構築にはじっくり時間をかけて向き合ってみましょう。

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