「新婚当初から、いびきを我慢してストレスが溜まっているんです..」という妻は多いのではないでしょうか。
いびきひとつネット検索するだけでその「止め方」や改善方法について多く見られます。
それにしてもいびきが離婚理由になるのでしょうか。「いびき 離婚」で検索すると「離婚したいほどパートナーのいびきがうるさい」と悩むコラムが多く、あまりの多さに下の画像のような検索結果がうかびました。
いびきに対する付き合い方は夫婦それぞれ考え方が違いますが、離婚の原因にもなっているのは間違いありません。
また、妻の浮気原因のうち性格や収入、SEXへの不満を抜いて夫の行動についてが原因となって浮気となるケースが実に4割近くにあがりました。
ちなみに行動というのは口うるささや、しつこさ、など挙動に関することなど、生活している中で起こることの蓄積が要因となっています。いびきがうるさくて、布団を別にしたり部屋を変えて寝てみたというのは夫婦仲を保つための対処法のひとつですが、問題は表裏一体。ひとりの時間にしたことで寂しさや自由度が浮気を生むケースもあります。またセックスレスを生じさせる原因にもなります。
「いびきがうるさい、眠れない」とパートナーからの指摘があったのならしょうがないと片付けずにできることだけでも気をつけてみるとよいでしょう。
いびきのメカニズムを知ろう
いびきは寝ている間の舌根の落下によることが原因とされています。
舌の画像をごらんください。
▼ 正常な場合
上の画像は正常に仰向けに寝ている状態の図です。
正常な場合の舌は仰向けに寝ていても、口の中で呼吸時の気道を塞ぐことなく保たれています。
それではいびきをかいている状態はどうでしょう。
▼ いびきをかいている場合
舌の位置が正常な場合よりも下に落ちて気道の幅を狭くしています。詳しくは舌根が下がるといいますが、この下がった状態で呼吸をしたときにここが狭くなることで舌根を震わせていびき音を鳴らしています。
ちなみに、いびきをかいている人で心配される「睡眠時無呼吸症候群」というのは、さらにこの舌根が下がることで気道に側面にまで到達し、字の通り気道を塞ぎ呼吸ができなくなる状態です。
10秒以上、長い人で3分近くも呼吸できずにいる人もいます。睡眠時に突然死を迎える可能性もあるほか、日中も睡眠時に十分な睡眠を得られていないことが原因で心血管の合併症が起こりうるとされています。
こんな人は要注意
いびきをかいていると言われたことがある方、または次のような場合です。
- いびきがうるさいと言われたことがある
- しっかり眠ったはずなのに、朝頭が痛い
- 眠りが浅くて日中眠いことが多い
- 肥満傾向がある
- 夜トイレに行くことが多い
- 高血圧
- 鼻づまり気味
いかがでしたか?ひとつでもあてはまる方はいびきをかいている可能性が高いので注意しましょう。
いびきをかく原因を知ろう
いびきをかく原因とは大きくは、メカニズムの項目でも紹介したように睡眠時の舌根の落下です。
それでは舌根の落下の原因についてお話します。
肥満
肥満になることで、舌の落下よりも先に呼吸の通り道の気道も狭くさせています。無呼吸症候群にもなりやすいため隠れ肥満であってもあなどらないように気をつけましょう。
寝る前の深酒
舌の位置は正常な場合自立させて位置を保っています。寝る前の深酒をすることでその自立状態を保てなくなるというわけです。個人差もありますが飲んでもほどほどにが一番です。
老化
歳をとることで実は舌も老化します。自立していた舌の位置が老化することで落下しやすくいびきをかいたり、無呼吸を引き起こしかねません。
顔の骨格
肥満の人がいびきをかきやすいと紹介しましたが、実は痩せている人でもいびきをかきます。その特徴はあごが小さいということ。あごの骨格が大きい人に比べて舌を乗せる部分が狭いことで、落下しやすくなります。
枕が合っていない
枕の高さが合わないことで、顎が引けて気道を圧迫することがあります。いびきの原因になるほか、睡眠時に負荷をかけたり血流を悪くさせることもあります。
いびきをかかない方法とは
それでは、いびきをかかない方法やトレーニングを紹介します。
肥満の場合はダイエットを
睡眠時に気道を塞がないためにもダイエットを心がけましょう。
体重は朝と晩2回に分けて計測して600g以内を心がけると徐々に数値を減らせるようになります。今日何を食べたかもメモをしていくことで体調管理をよりしやすくなります。
寝る前の深酒はやめる
1杯目のお酒はグビグビを喉を通りますが、スピードを遅くしてみることも飲み過ぎを減らすポイントです。また、今日は2杯などと決めて、あとはノンアルコールや炭酸飲料などに変えるとストレスを少なく深酒を減らすことができます。
いびきで離婚されてしまったり、命を落とすより、手軽に出来ると思って取り組んでみましょう。
自分に合う枕を選ぶ
体にあった枕とは横向きになったときに顔の中心(鼻・口)と脊髄が一直線になる高さです。寝返りをうっても沈み込んだり、わざわざ向き直すようなことの無い高さがこの位置と言われています。
総合病院の中には「枕外来」といって普段使っている枕を持ち込んで診断をしてくれる外来もありますので、寝付きが悪い方や、寝ても肩こりや腰痛がひどい方にもおすすめです。また、専用の枕は治療費込で2~3万円程度で作ることができるようです。いびきが治らない方はぜひ受診をおすすめします。
マウスピースをつけて眠る
マウスピースをつけることで自然と引けてしまう下顎の位置を固定して気道を確保するのが目的です。市販のマウスピースですと2000円程度で購入することができますが、歯への負担を考えると歯科医で自分の歯型に合わせてマウスピースを作るほうがよいでしょう。自費診療になってしまうためこちらも治療費を込みで2~30,000円程度要しますが効果は高いのでおすすめです。
鼻炎気味を治療する
花粉症や慢性的な鼻炎もいびきの原因になることがあります。その場合は、耳鼻科で治療を行うことでいびきの悩みを解消することができます。
口腔内を鍛える
いびきにあまりお金をかけたくないという方は、舌の老化促進を防ぐために鍛える方法もあります。
風船を膨らます
ゴム風船を1日3回膨らまして、口元の筋力を鍛えます。これをすることで、口を閉じる筋力をつけて鼻呼吸をする習慣を促します。口元を鍛えることで美肌効果も期待できると言われています。
あいうべ体操
歯科医師の今井一彰院長の推奨する方法です。
大きな口をあけ、ゆっくりと「あー」「いー」「うー」と動かしたあと「べー」と舌を出します。1日3回10回程度ずつ行いましょう。
いびき改善のほか、口臭・虫歯や歯周病・ドライマウスなどの予防にもなるようです。
横向きに寝る
横向きに寝ることで、気道を確保しやすくします。寝ている間に自然に仰向けになってしまわないように、リュックにタオルをつめたものを背負ったまま寝ると比較的固定された状態で眠ることができます。
組み合わせで対策を
いかがでしたか?いびき対策は小さな取組みから始めてみましょう。パートナーのいびきで眠れないことは「しょうがないこと」と我慢して一方が諦めて片付けるよりも、夫婦の取組みであれこれと試してみることをおすすめします。
いびきが改善できるだけで夫婦仲がより親密になることもありますのでぜひ試してみてくださいね。
【参照】
探偵事務所MR|出会いは職場にあり!?現在、終了中の既婚女性の5人に1人が不倫中「働く人妻の不倫率」
自律神経を整えて病気を治す! 口の体操「あいうべ」 (綴込付録:カード、小冊子、ポスター付き) 著者:今井一彰